試作品から量産品へ移行する際に確認したいポイント
2026/10/13
新製品の開発では、試作品によって形状や機能を確認した後、量産へと移行するのが一般的です。しかし、試作品で問題がなかったとしても、そのまま量産で安定した品質を確保できるとは限りません。特にシリコーンゴム製品は、材料の特性や成形条件、金型の状態などによって、寸法や外観に差が生じることがあります。スムーズな量産立ち上げを実現するためには、試作段階から量産を見据えた準備が重要です。
試作から量産へ移行するときの注意点
1. 品質基準と寸法公差を明確にする
まず確認したいのが、製品に求められる品質基準です。図面に記載された寸法や公差だけでなく、外観、硬度、弾性、耐熱性など、用途に応じて必要な性能を明確にしておきましょう。
シリコーンゴムは柔軟性のある材料であり、成形条件や測定方法によって寸法の評価に影響が出る場合があります。試作段階で評価項目と合否判定基準を整理し、発注側と製造側で認識を共有することが大切です。
2. 量産に適した材料・金型・成形条件を確認する
試作品と量産品では、生産数量や使用する設備、金型などが異なる場合があります。そのため、試作時と同じ品質を安定して再現できるかを確認する必要があります。
材料については、硬度や使用環境への適合性に加え、量産時にも継続して調達できるかを検討します。また、金型の構造や精度、離型性なども品質に影響する重要な要素です。成形温度や加圧条件、加硫時間などについても、量産設備で適切な条件を設定し、再現性を確認しましょう。
3. 量産試作で品質のばらつきを評価する
本格的な量産を開始する前に、量産を想定した条件で製品を製造し、品質を確認することも重要です。試作品を一つ製作しただけでは、連続生産時の寸法変動や外観不良、材料ロットによる差などを十分に把握できない可能性があります。
量産試作では、複数の製品を測定・検査し、品質が安定しているかを評価します。必要に応じて金型や成形条件を見直し、問題点を解消してから量産へ進むことで、不良品の発生や手戻りのリスクを抑えられます。
4. 検査方法と生産体制を整える
量産開始後も品質を維持するためには、検査項目や検査頻度、判定基準を明確にし、作業手順を標準化する必要があります。さらに、生産数量に対応できる設備・人員・材料の確保や、納期、コストについても事前に確認しておきましょう。
量産開始後に材料や設備、製造条件などを変更する場合の管理方法も決めておくと、品質トラブルの予防につながります。
まとめ
試作品から量産品へ移行する際は、品質基準の明確化、材料・金型・成形条件の確認、量産試作による品質評価、検査・生産体制の整備が重要です。試作品が完成した段階で終わりと考えるのではなく、同じ品質の製品を安定して作り続けられるかという視点で準備を進めましょう。
株式会社ホリテックでは、シリコーンゴム製品の加工に関するご相談を承っております。試作から量産への移行や、製品仕様・加工方法についてお悩みの方は、ぜひ株式会社ホリテックへお問い合わせください。

