シリコーンゴム部品の図面を書くときに注意したいポイント
2026/11/02
シリコーンゴム部品を製作する際、加工会社との情報共有に欠かせないのが製品図面です。図面には形状や寸法だけでなく、材料や硬度、必要な品質など、製造に必要な情報を正確に記載することが求められます。
特にシリコーンゴムは、金属や樹脂とは異なり、柔軟性や弾性を持つ材料です。そのため、図面の書き方によっては、製造時の認識違いや品質トラブルにつながることもあります。今回は、シリコーンゴム部品の図面を作成する際に注意したいポイントを紹介します。
シリコーンゴム部品の図面を書くときに注意したいポイント
1. 寸法と公差を明確にする
製品の外径・内径・厚み・高さなど、必要な寸法を漏れなく記載しましょう。特に、他の部品との組み付けや密封性に関わる寸法は重要です。
また、寸法公差(許容される寸法のばらつき)も明確にする必要があります。すべての寸法に厳しい公差を設定すると、加工や検査の負担が増え、コストにも影響します。機能上必要な箇所を見極めて設定することが大切です。
2. 材料と硬度を指定する
シリコーンゴムには、硬度や耐熱性、透明性などが異なるさまざまな材料があります。図面には、指定する材料の種類や硬度を記載しましょう。
材料が決まっていない場合は、使用温度や接触する薬品、必要な柔軟性などの使用条件を加工会社に伝え、適切な材料を相談する方法もあります。
3. 形状や肉厚を分かりやすく表現する
シリコーンゴムは柔軟なため、薄肉部分や細かな溝、急激な肉厚変化などがあると、成形や離型が難しくなる場合があります。図面では断面図や詳細図を活用し、複雑な部分の形状や寸法を正確に伝えましょう。
また、成形方法によって適した形状が異なるため、設計段階から加工会社に相談することも有効です。
4. バリやパーティングラインの位置を考慮する
ゴム成形では、金型の合わせ目にバリが発生することがあります。また、金型の分割位置にはパーティングライン(型割り線)が生じます。
シール面や外観上重要な部分にバリやパーティングラインがあると、製品の機能や見た目に影響する可能性があります。重要な面や避けたい位置がある場合は、図面に明記し、加工会社と事前に確認しましょう。
5. 使用条件と品質要求を記載する
使用温度、接触する液体や薬品、使用環境なども重要な情報です。さらに、外観基準、異物混入への対策、検査が必要な寸法など、品質に関する要求も可能な範囲で記載しておきましょう。
図面だけでは伝えきれない情報は、仕様書や補足資料を添えることで、より正確な製品づくりにつながります。
まとめ
シリコーンゴム部品の図面では、寸法・公差、材料・硬度、形状・肉厚、バリやパーティングライン、使用条件・品質要求を明確にすることが重要です。製造現場での認識違いを防ぐためにも、設計段階から加工のしやすさや品質管理を考慮しましょう。
株式会社ホリテックでは、シリコーンゴム製品の加工に関するご相談を承っております。図面作成や材料選定、加工方法についてお悩みの方は、試作段階からぜひ株式会社ホリテックへお問い合わせください。

