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【事業承継×シリコーン成形】水中マスクの製造移管を成功させた技術対応事例

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【事業承継×シリコーン成形】水中マスクの製造移管を成功させた技術対応事例

【事業承継×シリコーン成形】水中マスクの製造移管を成功させた技術対応事例

2026/04/09

工場クローズからの製造移管

水中マスク用シリコーンフランジ立上げ事例

シリコーンゴム部品は、医療・食品・精密機器・マリンスポーツなど幅広い分野で使用されています。
しかし近年、「製造元の廃業」「工場閉鎖」「事業撤退」による製造移管の相談が増えています。

今回は、老舗ダイビング用品メーカーである日本潜水機株式会社 様の水中マスク用フランジ(顔に密着するシリコーン部品)の製造を引き継いだ事例をご紹介します。本案件は単なる量産受注ではなく、成形機・金型の丸ごと移管+同時に更新型の立上げという高難度案件でした。

日本潜水機株式会社様のご紹介

日本潜水機株式会社様は、1965年創業の老舗ダイビング機器メーカーで、オリジナルブランド「apollo」を展開し、水中マスク・フィン・レギュレーター・ダイビングスーツなど幅広い製品を開発・製造されています。

レジャーダイビング向け製品だけでなく、業務用潜水機器の分野にも対応しており、長年にわたり国内外のダイバーから高い信頼を得ています。特に日本国内での開発・製造にこだわり、装着性や安全性など実使用を重視した製品づくりを行っている点が特徴で、高品質なダイビング機器を提供し続けている企業です。

本記事では、その日本潜水機株式会社様よりご依頼いただいた水中マスク用シリコーンフランジの製造移管・量産立上げ事例についてご紹介いたします。

受注の経緯

工場クローズから始まったプロジェクト

本案件は、既存製造工場がクローズするという話から始まりました。

日本潜水機様は長年安定供給を受けていた製品の生産継続が困難となり、新たな製造パートナーを探す必要がありました。その中で当社ホリテックをご紹介いただき、製造移管のご相談を受けました。

製造移管で最も重要なこと

製造移管では以下が最重要課題になります。

製造移管では以下が最重要課題になります。

  • 供給を止めない
  • 品質レベルを維持する
  • 納期を守る
  • 図面だけでは分からない“現場ノウハウ”を再現する

単なる図面再現ではなく、既存品質の再現と安定化が求められます。

最大の壁

成形機・金型の丸ごと移管

今回のプロジェクトでは、

  • 既存成形機の移管
  • 既存金型の移管
  • クローズ工場とのスケジュール調整
  • 納入継続との両立

という複数タスクを同時進行で進める必要がありました。

時間との戦い

工場クローズには期限があります。
しかし日本潜水機様への納入は止めることができません。

つまり、「設備移設」と「供給維持」を同時に成立させる必要があり、以下が最大の山場でした。

  • 設備解体日程の調整
  • 搬送スケジュールの最適化
  • 移設後の電源・空圧条件の再調整
  • トライ日程の確保

綿密な工程設計が求められました。

更新型の同時立上げという高難度対応

さらに難易度を高めたのが、
フランジ更新型の立上げを移管と並行して行ったことです。

しかも当初は顧客品質基準の詳細が明確でない状態でした。

品質基準が見えない中での金型立上げ

通常、金型立上げでは

  • 外観基準
  • バリ許容値
  • 寸法公差
  • 硬度

などの明確な基準が必要です。

しかし今回は実物評価を重ねながら、

  • 金型の微調整
  • パーティングライン修正
  • ガス抜き構造の改善

を一つずつ積み上げました。

日本潜水機様にも多大なご協力をいただき、
試作 → 評価 → 修正 を繰り返し、量産レベルへ到達しました。

最も苦労した技術課題 ― バリ制御と欠け防止の両立

水中マスクのフランジは顔に直接触れる部品です。

  • バリが残ると装着感が悪化
  • 過度にバリ切れを良くすると製品が欠ける

という非常にシビアな成形バランスが求められます。

バリ切れを良くすると何が起きるか?

シリコーン成形では、

  • 金型合わせ精度
  • 圧力条件
  • ゴムの流動性

が密接に関係します。

バリが綺麗に切れるようにすると、
応力がバリ側に逃げすぎ、エッジ部が欠ける現象が発生しました。

両立のために行った調整

  • 金型合わせ面の再研磨
  • エッジRの微調整
  • 加圧条件の最適化
  • 材料ロット差の検証

「バリは切れるが、製品は欠けない」このバランス点を見つけるまで、何度もトライを重ねました。

この工程設計と微調整力こそが、シリコーン成形メーカーの技術力の差となります。

量産安定までの道のり

最終的に、

  • 外観安定
  • 寸法安定
  • 歩留まり改善
  • 安定供給体制確立

を実現し、無事量産へ移行しました。

単なる「引き継ぎ」ではなく、
品質向上を伴う移管成功事例となりました。

まとめ

今回の水中マスク用フランジ案件では、

  1. 工場クローズに伴う緊急移管
  2. 成形機・金型の丸ごと移設
  3. 更新型の同時立上げ
  4. バリ制御と欠け防止の両立

という高難度条件を乗り越えました。

シリコーンゴム部品の製造は、

  • 金型設計力
  • 成形条件最適化力
  • 現場調整力
  • 顧客との技術コミュニケーション力

が不可欠です。

当社では、単なる図面通りの成形ではなく、
「最終製品品質」から逆算した工程設計を行っています。

  • 現在の製造先が撤退予定
  • 金型移管を検討している
  • シリコーン成形でバリや外観に課題がある
  • 試作から量産まで一貫対応できる会社を探している

そのようなお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。

図面段階・構想段階でも問題ありません。
設計者様・購買ご担当者様・開発ご担当者様それぞれの視点で、最適なご提案をいたします。

シリコーンゴム部品の製造移管・高難度成形はホリテックへ。

まずはお気軽にお問い合わせください。

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株式会社ホリテック
茨城県坂東市緑の里5
電話番号 : 0297-34-3301
FAX番号 : 0297-34-3104


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