二次加硫の必要性とは
2024/10/03
樹脂を使って成型する際は「二次加硫」を必要とすることがあります。
二次加硫とはどのようなもので、なぜ必要なのでしょうか。
今回は二次加硫の特徴と、その必要性について解説いたします。
二次加硫とは
二次加硫の「加硫」は「架橋反応」とも呼ばれ、樹脂をはじめとするポリマー同士が連結し、物理的・化学的反応を引き起こすことを意味します。
ゴムを材料とする製品を作る際は、2度にわたる加硫を行うのが特徴です。
二次加硫の必要性
ゴム材料がゴム製品に変化するためには、加硫処理が必要です。
成型時に加硫が行われ、これによってゴム材料がゴム製品に変化します。
しかし、一部のゴム製品の中には、1度の加硫では完成しないことがあるのです。
このようなケースでは、二次加硫を行う必要性が生じてきます。
二次加硫を必要とするゴム
2度にわたる加硫処理を必要とするゴムの種類は、下記の通りです。
・シリコーンゴム
・フッ素ゴム
・アクリルゴム
・水添ニトリルゴム
・エチレン、プロピレンゴム
一般的に一次加硫を行うと、加硫の際に使用する「パーオキサイド」や低分子量成分などが残ってしまいます。
しかし、二次加硫を行うことによってこれらを取り除き、ゴムの品質を向上させることが可能です。
ゴムに残ったにおいを消す働きもあり、不可欠な処理となっています。
まとめ
二次加硫とは、ゴム材料を物理的・化学的反応により、ゴム製品に変える処理のことです。
1度の加硫では品質を保つのが難しいゴム材料を、二次加硫で高度な品質に変化させています。
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