成型不良の種類について
2024/05/01
樹脂を使って行う成型は、非常にデリケートです。
そのため、製造の工程でしばしば成型不良が起こります。
そこで今回は、成型不良の種類について見ていきましょう。
成型不良の種類
シンクマーク
成型した樹脂製品に溝が生じることを「シンクマーク」または「ヒケ」と呼びます。
樹脂材料の成型では金型に入れて冷却固化を行いますが、表面と内部に温度差が生じることで、収縮度合いに差ができてしまうのです。
その結果、成型品の表面にシンクマークが発生してしまいます。
ウェルドライン
樹脂の表面に、筋状のラインが入ってしまう成型不良が「ウェルドライン」です。
ウェルドラインが入ることで樹脂の強度が落ちてしまうほか、寸法も変わってしまいます。
接着不良を引き起こす要因でもあり、製品の品質が大きく損なわれる危険性があります。
黒点
黒点とは、樹脂に黒い異物が混入する成型不良です。
製造時にスクリューの先に樹脂が付着すると、焦げた樹脂が製品の中に混入し黒点ができてしまいます。
黒点の発生を防ぐには、こまめにメンテナンスを行うことが重要です。
バリ
樹脂成型は金型に樹脂を流し込んで固めますが、金型の外に素材が流れ出て固まった成型不良がバリです。
正しい形にできあがっておらず、性能を発揮できません。
まとめ
樹脂を使用した成型不良の種類には、シンクマーク・ウェルドライン・黒点・バリなどが挙げられます。
成型不良を防ぐには、機械のメンテナンスと管理が不可欠です。
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