公差とは
2024/01/15
工業製品の製造をする際「公差」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
生活の中では、あまり聞きなじみのない言葉ですよね。
公差とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
公差とは
公差
物を製造するときに、作る予定の大きさ(測定値)と実際に作った大きさ(真値)にどうしても差が生じます。
その差をどれくらいまで許容範囲とするか、その許容範囲の最大寸法と最小寸法の差を公差と呼びます。
公差は法律によって定められている値もあれば、会社や製品によって独自に定めている場合などさまざまです。
この中でも、JIS(日本産業規格)によって定められている許容公差のことを「普通公差」といいます。
それを基準に「精級(f)」「中級(m)」「粗級(c)」「極粗級(v)」と加工の精度が決められるのです。
許容差
公差と似た言葉として「許容差」という言葉もあります。
これは作る予定の大きさ(測定値)に対して、生じても良い数値差の限界値です。
測定値よりも大きい差を「上の許容差」測定値よりも小さい差を「下の許容差」と表します。
例えば測定値5.00mm、上の許容差3.00mm、下の許容差-1.00mmの場合、真値は8.00mm~4.00mmの間になれば許容範囲です。
この場合、公差は8.00mm-4.00mmとなるため、4.00mmが許容値といえます。
まとめ
工業用品の製造に大切なのは、製造したものが求めるパフォーマンスを発揮できるかどうかです。
機能と品質を保ったうえでコストを抑えるためにも、公差の設定は大切な要素と言えます。
茨城県でさまざまな製品の製造をお考えでしたら『株式会社ホリテック』に、いつでもご相談ください。