ためらい現象とは
2023/10/01
ためらい現象は樹脂加工やシリコーン加工で、射出成形をする際に起きやすいトラブルです。
ヘジテーション現象とも言いますが、そもそもどのような現象なのでしょうか。
今回は、製品加工におけるためらい現象について解説いたします。
ためらい現象とは
ためらい現象とは、射出成形において金型への充填が不十分であり、一度に注入できない現象を指します。
成形をする際に、樹脂やシリコーンが薄肉部ではなく厚肉部へ先に流れて充填されてしまうためです。
そのような現象が起きると、製品の外観や強度が低下するため不良品となってしまいます。
ためらい現象が起こる原因
金型設計
樹脂やシリコーンを成形する金型に欠陥がある場合、ためらい現象が起こりやすくなります。
注入する際に金型の欠陥により充填が不十分となり、ためらい現象を発生させるケースがあるからです。
成形を行う流路やゲートの形状が適切か、内部に空気が張り込んでいないかを確かめる必要があります。
射出速度
射出速度が速すぎると、注入した樹脂やシリコーンが一定の場所にたまりやすくなってしまいます。
しかし速度が遅すぎた場合、十分に金型へ充填されない可能性もあるため、射出速度の最適化が重要です。
まとめ
ためらい現象とは、射出成形において金型への充填が不十分であり、一度に注入できないという現象です。
この現象が起きてしまうと、製品の外観や強度が低下するため不良品となってしまいます。
より高品質な製品を作るためにも、事前の対策が重要であると言えるでしょう。
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