シリコーンに黄ばみが発生するのはなぜ
2023/08/17
シリコーンは、有機ゴムに比べて劣化しにくい素材ですが、外的要因で黄ばみが発生するケースがあります。
では、具体的に何が原因となるのでしょうか。
そこで今回は、シリコーンに黄ばみが発生する原因を解説します。
シリコーンに黄ばみが発生するのはなぜ
加硫剤が不純物に反応
シリコーンに使用される原料自体が、黄ばむことはありません。
しかし、ゴムを硬化させるために配合される加硫剤が不純物に反応すると、黄変と呼ばれる黄ばみが発生します。
さらに黄変は、紫外線や熱の影響も受けやすいです。
黄ばみの進行を低減させるには、紫外線を遮断できる涼しい環境が好ましいでしょう。
タバコの煙や油の影響
シリコーンは、分子間の隙間が大きいのが特徴です。
分子間にタバコの煙や油が吸着すると、黄ばみが発生する場合があります。
経年劣化によるもの
シリコーンは耐熱性や耐寒性に優れており、半永久的に使用できる素材です。
ただし摩擦に弱い素材でもあるため、使用するうちに黄ばみが発生がすることもあるでしょう。
近年は、配合する薬剤を工夫した耐摩擦性を高めたシリコーンも存在します。
まとめ
シリコーンは、耐熱性や耐寒性に優れており、劣化しにくい素材です。
原料自体に黄ばみは発生しませんが、配合する薬剤と不純物が紫外線や熱に反応し、黄ばむことがあります。
紫外線を遮断できる涼しい環境なら、黄変の進行が低減できるでしょう。
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