シリコーンとシリコンの違い
2023/07/26
私たちの身の回りには、シリコンゴムを使用した製品がたくさんあります。
しかし、シリコーンとシリコンに違いがあるのをご存じない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、シリコーンとシリコンの違いについてご説明します。
シリコーンとシリコンの違い
シリコン
シリコンは、ケイ素のことです。
地球上で酸素に次いで多くある物質で、岩石や土壌の主成分として自然界に存在しています。
半導体材料に使われるシリコンは、原料の珪石を還元・精留させてケイ素の純度を高めたもので、暗灰色をした物質です。
また半導体の基板以外に、シリコン系太陽電池パネルにも使用されています。
シリコーン
シリコーンは合成高分子化合物の総称で、有機ケイ素化合物のことを指します。
人工化合物のため、天然に存在しない物質です。
ケイ素と酸素が交互に結びついたシロキサン結合からなり、そこに有機基が結びつき耐熱性・耐寒性に優れた性能になります。
性能状態も樹脂やオイル・ゴムなどさまざまで、科学や繊維・食品や化粧品などあらゆる分野で利用されている物質です。
また耐候性や撥水性が高いなど、さまざまな特性があります。
まとめ
シリコーンとシリコンは、地球上で一番資源量が多いとされている、ケイ素が原料です。
シリコンはケイ素そのもののことで、シリコーンは合成高分子化合物の総称になり有機ケイ素化合物のことを指します。
しかし、日本国内では呼ばれ方や表記の違いがあるだけで、シリコンゴムとシリコーンゴムはどちらも同じ素材を指す場合がほとんどです。
『株式会社ホリテック』では長年のノウハウを駆使し、高品質なシリコーン製品の提供を実現いたします。