シリコンとシリコーンの違い
2026/03/02
「シリコン」と「シリコーン」は名称が似ているため、製造現場や図面、仕様書などで混同されることが少なくありません。しかし両者は、性質も用途もまったく異なる材料です。
シリコン(Silicon)は元素記号Siで表される無機元素で、半導体や太陽光パネルなどに使用される硬質材料です。電子部品分野では、例えば Intel や TSMC が製造する半導体チップの基板材料として用いられています。一方、シリコーン(Silicone)はシリコンを原料に化学反応させて作られる合成ポリマーで、ゴム状・オイル状・樹脂状など多様な形態を持ちます。耐熱性や耐候性、柔軟性に優れ、工業用パッキンや医療部品、電気絶縁材など幅広い分野で使用されています。
【まとめ】
両者の最大の違いは、シリコンが「元素」であるのに対し、シリコーンは「高分子材料」であるという点です。つまり材料カテゴリー自体が異なります。特に英語圏ではSiliconとSiliconeは明確に区別されており、表記ミスは誤発注や品質トラブルの原因になりかねません。BtoB取引や海外調達が増える現在、正確な材料名称の理解は企業の信頼性にも直結します。設計・購買の初期段階から正しい知識を共有することが、品質確保と円滑なコミュニケーションにつながる重要なポイントと言えるでしょう。

